2012年1月27日(金)

◆2011年 慰霊祭

11月3日(水)

岩倉公園(吉備中央町)

今年の慰霊祭には、遠く青森から高橋美結ちゃんのご両親と美結ちゃんが亡くなって生まれた妹の咲結ちゃんのご家族3人、福岡から森野雄太くんのお母さん、姫路からやっと参加できると小さい妹さんたちを連れた松田さん親子、昨年和奏ちゃんを亡くされた光岡さん、康成くんを亡くされた鳥生さ ん、聖也くんは2/6に亡くなり3/11の東日本大震災の津波で聖也くんのお母さんが亡くなられました。
とても悲しい出来事が重なりました。
今年は3名のお名前をプレートに記名し、全部で73名のお名前が並びました。
名前プレート










プレート










慰霊碑の前には、23年度に亡くなられた3人の子ども達の写真を真ん中に、あどけない笑顔の写真がズラ〜リと並びました。 慰霊碑に並んだ写真











支部長の挨拶に続き、全員で黙祷をしました。そして我が子を亡くした親からの我が子への呼びかけが始まりました。悲しみが山に響き渡り、皆、我が子と重なり涙が止まりませんでした。

康ちゃんへ

いまどうしていますか?

康ちゃんの周りには、お友達やたくさんのお花が咲いていますか?

いつもお供えしている果物やお友達からのお菓子は届いていますか?

康ちゃんの生きた4歳2ヶ月、全力で動き続けた心臓は疲れたように動きを止めたね。
体は温かかったから、ママは信じられなかったよ。

康ちゃんがいなくなってから9ヶ月が経とうとしています。 お風呂には、康ちゃんと遊んだオモチャがそのまま置いてあるし、歯ブラシも使ったときのまま。

これじゃ、ママとパパのことが心配になっちゃうね。少しづつだけど心配かけないよう前に進んでみるね。

康ちゃんにとって4歳2ヶ月は、どんな人生でしたか?

思いきり遊べない、体が苦しくて辛い、そんな日が多かったかもしれないね。

だけど、そんな自分のしんどさを調節しながら毎日を一生懸命楽しんでいたこと、ママは知ってるよ。

今日は康ちゃんにお礼を言わないとね。

ママのお腹に赤ちゃんをつれてきてくれて、ありがとう。

そして、お腹の赤ちゃんを守ってくれてありがとう。本当は、会って康ちゃんを抱きしめて、お礼が言いたいよ。

康ちゃんが一番赤ちゃんを楽しみにしてたのに、会わせてあげれないのが本当に残念だよ。

生まれてくる赤ちゃんは、康ちゃんが優しかったこと、障害をたくさん持っていても頑張って生き抜いてきたこと、康ちゃんにはたくさんのお友達がいたこと、康ちゃんのことをたくさん話してあげようと思ってるよ。

康生くんイラスト
可愛い笑顔の康ちゃん、ぷよぷよしたやわらかい手足の康ちゃん。

康ちゃんの体は、もうどこにもないけれど、苦しかった体を手放して、笑顔で見てくれているんだよね。

たまには、夢の中でもいいからママとパパのところに遊びにおいで。

たくさん話をして、たくさん抱っこしてあげるよ。

そして、いつか再会しようね。

ママとパパは いつでも愛しているよ。

鳥生ご夫妻の写真










元気だった康ちゃんを連れて何処へでも行っていた鳥生さん、一緒に岡大の病棟からCCUを回っていました。あまりの突然の訃報に誰も信じられませんでした。心臓病の子どもたちは油断できないと言う教訓を残しました。元気な康ちゃんの笑顔を思い出しながら涙しました。
慰霊風景










参加者










そして高杉さんが奏でる物悲しい二胡のひびきが山に広がる中、遺族、倉敷中央病院の新垣先生と脇先生、岡山大学病院の立石先生、そして会員の方々が白い菊の花を献花いたしました。

「みんな元気ですか?立石一馬先生や高山陽子さんたちと一緒に走り回り、サッカーや野球などこちらでは出来なかったスポーツを楽しんでいますか?こちらは大丈夫です。みんなで支えあって悲しみを乗り越えていきますので安心して下さいね」と。

そして慰霊碑を前に全員で記念写真を撮りました。
集合写真
















お昼はみんなでバーベキュー。

この場が遺族との交流会、一緒に病院で励ましあい、慰めあい、頑張った仲間達。辛さを乗り越え笑顔で話せる遺族の方々。我が子の為に治療にあたってくれた先生方へのお礼と交流。

涙あり、笑い声ありと楽しい時間でした。
バーベキュー風景










バーベキュー風景










バーベキュー風景










そしていよいよビンゴ大会。

新米あり、お肉あり、いろんなオモチャや日用品。これも皆さんが持ってきてくださった品物。

ビンゴになった小さい子が「お母さん、お米?お肉?」と言いながら2キロ入りの重たいお米の袋をお母さんに渡すほほえましい光景が数多く見られました。いつも笑顔がでる風景です。

1年に一度。参加してくださる遺族の方。
本当はもっともっと色々な行事に兄弟、姉妹をつれて参加してほしいのですが遠慮されてかなかなか難しいようです。多くの皆さん、是非一度お参り下さい。
来年またここでお会いしましょうとお別れしました。

遺族21家族、会員30家族、医療関係4名 総勢132名が参加してくれました。

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