■悩んでいるのはあなただけではありません■
あなたのお子さんが「心臓病」と宣告されたとき、そのショックは大きかったことでしょう。
また、あなたが心臓病という重荷を背負って生きた歳月は、言葉では言いつくせないものがあることでしょう。
先天性や後天性の心臓病で苦しむ人びとは、全国にたくさんいます。
これらの心臓病の子どもや 青年、そしてその家族はみんな同じ思いで悩んでいるのです。
心臓病を治したい、または心臓病を もちながらも、医療・教育・生活が保障されて人間らしく生きていきたい…
という私たちの願いの前には、あまりにも多くの障害が横たわっているのですから。
■みんなで手をつなぎましょう■
悲しみにうちひしがれていたのでは何も解決することは出来ません。
心臓病にたち向かい、打ち勝っていこうではありませんか。
「3人寄れば文殊の知恵」といいますが、10人寄ればもっと良い知恵が湧き、100人、
1000人に なればもっと立派な考えが出てきます。
さらに、数多い人の声は、世の人びとを動かし、心臓病患者によい環境を与え、
誰でも安心して治療できる制度を作るために役立ちます。
■心臓病の子どもを持つ親と心臓病者とで作っている会です■
全国心臓病の子どもを守る会は、昭和38年11月に、先天性の心臓病の子ども達の親たちが集まって発足しました。
そして心臓病の子どもを育てる親たちの、ある時は悲しみにとざされ、ある時は看病に疲れきった心のよりどころとして、
しだいに結びつきを強め、大きくなってまいりました。
このようにして、現在45の都道府県に50の支部ができ、全国に約5,400世帯の会員を擁する会となっています。
全国心臓病の子どもを守る会は、心臓病児の親・家族・心臓病者本人、そしてこれに準ずる人なら、
だれでも入会することができます。
会の運営は、会員一人ひとりの問題をみんなの問題として話しあい、みんなの総意で民主的にものごとを決め、
決めたことはみんなが役割分担し、協力しあいながら実行する、というやり方ですすめています。
また、会の運営費も会員からの会費を中心にまかなっています。
この会の趣旨に賛同する方には、賛助会員に なっていただき、財政的な協力をいただいています。
■内部組織として心臓病者友の会を作っています■
心臓病患者である会員や、親が会員である15才以上の心臓病者のうち、入会を希望するものによって、
支部を単位に心友会を作っています。
同じ悩みをもつ患者同士の交流を深め、レクリェーションを楽しんだり、
自分たちのもつ治療・勉学・仕事・結婚・生活などの問題について話しあい、その解決方法を考えあいます。